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3年くらい前に母親から
「礼服買ったの?」とか
「礼服持ってるの?」とか
聞かれたことがありましてその時は持ってなかったので
持ってないと買ってないと答えました
そうしたら
「いつ何があるか分からないから早めに買っておいた方がいいよ」って
言われたんです。
でも私はすぐに礼服を買う気にはなれなかったんですよ
礼服を買ってしまうとなんだか嫌なことが起こるような気がして・・・
社会人として礼服の1着や2着くらい持ってて当然だし
無かったら買わなきゃいけないことは分かってるんだけど
礼服を買うことに妙な抵抗感があったのです。
私の兄は中度の知的障害者で癲癇(てんかん)を患っています
癲癇による発作を抑えるための薬を毎日服用しています
薬によって強制的に発作を抑えているため精神状態も不安定になりがちです
そのため精神安定剤も服用しています
その他にもいくつかの薬を服用していて薬漬けの毎日を送っていたのです
しかしある時、実家に帰った時に母親から
「もう薬漬けの生活はかわいそうだ」と
「癲癇の薬と精神安定剤しか飲ませてない」と言われたのです。
医者から「死の宣告」を受けているのにもかかわらず
兄に薬を飲ませていなかったのです・・・
その時の私はショックを受けましたね
自分の母親は実の息子の健康管理を放棄したわけですから・・・
知的障害者は自分で自分の健康管理なんて出来ません
程度にもよりますけどいくつ年をとっても頭の中は子供同然ですから
その時、いろいろ話を聞かされました
その中で一番印象に残った言葉は
「こういう子供は親が生きてるうちに逝ってしまった方が幸せなんだよ」
毅然とした態度で母親がそう告げた時
私は胸が苦しくなりました
その母親の毅然とした態度を見てると
自分の器は、なんてちっぽけなものだろうって
自分より子供が先に死んでしまうなんてどんなに辛く苦しいことだろうかと
その苦しみも悲しみも、もうすでに乗り越えてるんだ
それに比べ私はまだその現実を受け止められずにいたんだ
なんて自分はこんなにも小さい人間なんだろうと
母親の偉大さというかなんというかそういうものに打ち砕かれました
親よりも先に亡くなってしまう子供は最低の親不孝者です
でもそうじゃない形が現実に起ころうとしてるのです
親に見届けられ死んでゆくことが幸せだということが現実として存在するのです。
またそれを親に教えられました。
思春期の頃は考えも出来ませんでしたよ
こんなにも親が偉大でたくましい存在であることに
私はそれから礼服を買うことが出来ませんでした
親が言う「もしものために」ということがそのことなんじゃないかって
気になってしまって・・・
でも礼服は結局買いました
祖母が2年前に突然亡くなったのです
母親が言う「もしものために」というのは完全私の思い過ごしです
でもそれほどに私の心には今も母親の言葉が重く深く強烈に刻み込まれています。
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相当悩みに悩んだ苦渋の選択ですね。家の近所にも同じような境遇の人がいましたよ。その家は弟さんが同じ状態だったんですが病気が進行して親より先に亡くなりました。ただ近所の人が言うには弟さんの為にお兄さんは縁談話が無かったようです。悲しい話ですが周りの人間も考えた上での選択かも知れませんね。
ところでボクも喪服は一着だけ持ってます。
おもしろい!
このブログは考えさせられて
ホロリとさせられて
遼ちゃんの地頭の良さに
感心しちゃいましたー!
たくさんの引き出しがある遼ちゃん!
またちがう引き出しをちょい見せ
させてくださーい!
こんばんは
コメントありがとうございます。
私も兄のことは好きか嫌いかというと嫌いですね
でも家族なんで運命共同体みたいなものなので
その現実を受け入れて生きていくしかないです
そんな感じです
コメントありがとうございます
私よりも親が大変そうで考えると辛くなることがありますね
本当に頭があがりませんよ
自分も親になったら自分の親のように出来ないでしょうね・・・
それだけの器が自分にあるかどうか考えるだけで
嫌になってしまいますよ・・・
親ってすごいなぁって思います
コメントありがとうございます
親だからこそ毅然とした態度で振舞おうと考えていたのかも知れませんね
人の見ていないところでは泣いてたのかもしれません
いざというときに毅然とした態度で
振舞うことが出来るのはすごいというか
なんだかもう言葉では言い表せませんね
コメントありがとうございます
なんというか悲しいというか情けなく思います
札幌市では毎年障がい者のための予算が削られ
障がい者の働ける施設なんかも少なく
働きたくても働けない人たちがたくさんいます
肩身の狭い思いをしています
そういうことに携わっている人間なら
その現状を知るべきです
そしてなりよりも
「あなたたちのような人はたくさんいるので施設に入れて訓練させなさい」
非常に心無いですよね
障害を持ってるとはいえ家族、世界に一人しかいない家族なんで
そういう発言は非常に息苦しいです
憤りを覚えます
介護をする側の人間にとってみれば所詮は他人で
仕事の対象にしかならないでしょうけどね
想像力が欠如しすぎてると思いますよ
そのような発言はこの場かぎりでやめて頂きたい
コメントありがとうございます。
自分の家族がそういう状態なので
より家族を思う気持ちみたなものを感じることが出来たと思います
辛いことだけじゃないって
気が付く瞬間です
コメントありがとうございます。
私も家庭の事情により結婚は嫌がられるかも知れませんねぇ(;´∀`)
でも悲しいことではありますけど
そういう中でも精一杯生きていけたらそれでいいと思います
コメントありがとうございます。
このブログは面白と感じる人と不愉快に感じる人と
はっきり分かれると思いますよ。
とりあえず面白いと感じてくれてよかったです
今後ともお手柔らかによろしくお願いします
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コメントありがとうございます!
パワー費やしてますかねぇ
なんというか命を削ってるような気はしますけどねぇ~
でも自分だけじゃないし
まぁ
よくわからない感じです
コメントありがとうございます
私も精一杯やってきましたよ
私なんかより親の方が何倍も辛い思いをしてきました
母親の泣く姿を見るほど辛いものもないです
出来れば家族全員長生きしたい
末永く楽しく暮らしていきたい
でも現実に問題があるわけです
その現実を受け入れていかなければならないんです
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コメントありがとうございます
そう思ってくれるのは嬉しいです
なんというか私達の問題は将来のことですよ
親が健在であるうちはそれでよいわけですが
この先、年をとって兄の面倒をみれなくなった時です
結局は私達身内がどうすかを決断しなければいけないってことです。
正直、今からそんなこと考えたくないですけどね
医者の裏はメチャクチャですよ
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コメントありがとうございます
そうかもしれませんねぇ(;´∀`)
一般的に知られてないことはたくさんあるでしょうね
コメントありがとうございます
私はそういう特別な能力でなく
普通に生活していける力を身につけて欲しいです
でもその力があれば障害者じゃないね・・・
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コメントありがとうございます
私は母の日じゃなくても常に感謝してますけどね
母親にはかなり迷惑かけたし
いつか親孝行してやりたいなぁ~って日々思います
いろいろな家庭事情があってこそのなのかもしれませんがねぇ~